GIMPバージョン別比較
GIMP1.2〜GIMP2.6のそれぞれのバージョンを比較してみる。
環境:Windows Vista SP2
CPU : Intel Core2 1.80GHz
メモリ : 2GB
GIMP1.2.5(インストールバージョン)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:大きなサイズのブラシを読みこませないようにすればかなり速い(19秒)。
※ブラシを読み込ませすぎると強制終了するので注意!
Plug-in:Logconvが使える。
Photoshop Plug-in:使用可能
mathmap:使用可能
G'MIC:使用不可能
script-fu:Skyのアニメーションが制作可能。2.0以降では不可能。
保存可能な形式:bmp, binkenlights(グレースケール), c-source(読み込めない), cel(インデックスアルファ画像のみ、画像がおかしくなる),
fits(開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く), fli(グレースケールまたはインデックスに変換、読み込めない), gbr(アルファチャンネルが必要), gih(アルファチャンネルが必要), gif(グレースケールまたはインデックスに変換),
gzip, header(読み込めない), hrz(大きさ256x240), html(読み込めない), ico(gicon,グレースケール), im1(sunras), jpeg, pat(アルファチャンネルを含まないこと),
pcs, pix, png, pnm, ppm, ps(postscript、読み込めない), psd, sgi, shp(グレースケール), tga, tiff, xbm(インデックスに変換),
xcf, xwd, xpm
その他:ファイルを保存するたびに自動で「.xvpics」という名前のフォルダを毎回作るので、邪魔なら消しましょう。
レイヤーの矢印をクリックすると高い確率での強制終了など、かなり動作は不安定。
script-fuの再読み込みはかなり早いが、高確率で強制終了する(OSはWindows Vista)。
大きな画像を扱うとき、Undoをすると時間がかかる。
淡い色のグラデーションが2.0以降のバージョンと比べるとかなり落ちるので注意!
GIMP1.2.5
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GIMP2.4.7
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GIMP2.0.5(インストールバージョン)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:毎回フォントの読み込みに若干時間がかかる。GIMP1.2.5と同居させているのが原因かもしれない(1分31秒)。
Plug-in:"plug-in-rgb-noise"が無いので"plug-in-noisify"で代用する。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用不可能
G'MIC:使用不可能
script-fu:
保存可能な形式:avi(uncompressed AVI,追加プラグイン), bmp, c-source(読み込めない), cel(画像がおかしくなる),
dicom, fits(開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く), fli(グレースケールまたはインデックスに変換、読み込めない), gbr(グレースケールもしくはアルファチャンネルを含む画像),
gih(アルファチャンネルが必要), gif(グレースケールまたはインデックスに変換), gih, header(読み込めない), hrz(大きさ256x240), html(読み込めない), ico(gicon,グレースケール),
im1(sunras), jpeg, pat, pcs, pix, png, pnm, ppm, ps(postscript,読み込めない), psd, sgi, tga, tiff,
xbm(インデックスに変換), xcf, xwd, xpm
その他:jpg形式で読みこめる画像と読み込めない画像がある。
画像を保存する際にエクスポートするを選択すると強制終了することがあるので、あらかじめGIMP形式(.xcf)で保存することを勧める。
script-fuでgauss-iirやgimp-selection-featherを使うと劣化したものができる。
script-fuの再読み込みはかなり早い。
GIMP2.2(GIMPPortable2.2.17)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:Portableの場合、そのままだとフォントの読み込みに時間がかかる。
毎回時間がかかるので、GIMPPortableインストールフォルダの
Appにあるgtkフォルダの内容をこれ(gtkインストール版の中身)に差し替えてみたら起動が速くなった。
(念のためにバックアップは取っておいた方がいい)(35秒)
Plug-in:Portableでは追加プラグインは動かないので、
動かしたい場合はインストールフォルダの"App\gimp\bin"の"libgimp-2.0-0.dll"を
これに差し替えればよい。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用可能
G'MIC:使用不可能
script-fu:
保存可能な形式:alpha, amp(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), avi(uncompressed AVI,追加プラグイン),
bitmap(インデックスに変換), bmp, bw, c-source(読み込めない), cel(画像がおかしくなる), cif(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), dcm(dicom), dds, eps,
fit(fits、開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く),
fli(flc, グレースケールまたはインデックスに変換、読み込めない), gbr(グレースケールもしくはアルファチャンネルを含む画像),
gif(グレースケールまたはインデックスに変換), header(読み込めない), htm(読み込めない), html(読み込めない),
ico(大きさ255x255まで), icon(読み込めない), il(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), il43(インデックスに変換,読み込めない),
im1(sunras), j2k, jp2, jpe, jpeg, jpg, mag(インデックスに変換,追加プラグイン), mask, matte, pat, pcc, pcx, pgm(グレースケール), pix, png, ppm,
ps(postscript,読み込めない), psd, rgb, sgi, tga, tif, tiff, xbm(インデックスに変換), xcf, xpm, xwd
その他:jpgで保存するときにエラーが出てプレビューができない。
script-fuでgauss-iirやgimp-selection-featherを使うと劣化したものができる。
script-fuの再読み込みはかなり早い。
GIMP2.4(GIMPPortable2.4.7)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:Script-Fuの読み込みに時間がかかる(56秒)。
Plug-in:なぜか最近(2012/03/15)AVI形式が読み込めなくなった。どうもani形式保存プラグインと
干渉している模様。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用可能
G'MIC:使用可能(version1.5.7.2)
script-fu:"<Image>/Script-Fu/Stencil Ops/"みたいに空白があるとscript-fuが使えない。"Stencil_Ops"などに変更すると使えるようになる。
「Alpha to Logo」はフィルタ内にある「透明度をロゴに」である。
保存可能な形式:amp(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), ani(追加プラグイン), avi(uncompressed AVI,追加プラグイン,読み込めない),
bitmap(インデックスに変換), bmp, bw, bz2(ファイルは拡張子なしで圧縮される), c-source(読み込めない), cel(メッセージあり), cif(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), dcm(dicom),
dds, eps, fit(fits、開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く), fli(flc, グレースケールまたはインデックスに変換、読み込めない), gbr, gif(グレースケールまたはインデックスに変換), gih(アルファチャンネルを含む画像), gzip, header(読み込めない),
html(読み込めない), ico, icon(読み込めない), il(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), il43(インデックスに変換,読み込めない), im1(sunras),
j2k, jp2, jpe, jpeg, jpg, mag(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), pat, pbm(グレースケールに変換),
pcc, pcx, pgm(グレースケールに変換),
png, pnm, ppm, ps(postscript,読み込めない), psd, ras, rgb, rs, sgi, tga, tif, tiff, webp, xbm(インデックスに変換),
xcf, xcf.bz2(ファイルはxcf形式で圧縮される), xcfbz2, xpm, xwd
(mngとpixはエラーが出る)
GIMP2.6(GIMPPortable2.6.12)(このバージョンだけブラシを多く読み込ませるようにしてある)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:2.4と同様、Script-Fuの読み込みに時間がかかる(1分32秒)。
Plug-in:AVI形式の出力はプラグイン導入でできるが、読み込みができない。
ani.exeと干渉している模様。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用可能
G'MIC:使用可能(version1.5.7.2)
script-fu:script-fu:"<Image>/Script-Fu/Stencil Ops/"みたいに空白があるとscript-fuが使えない。"Stencil_Ops"などに変更すると使えるようになる。
ロゴは「ファイル」-「画像の生成」にある。「Alpha to Logo」はフィルタ内にある「ロゴ効果」である。
保存可能な形式:alpha, als, amp(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン), ani(追加プラグイン), avi(uncompressed AVI,追加プラグイン,読み込めない),
bitmap(インデックスに変換), bmp, bw, bz2(ファイルは拡張子なしで圧縮される), c-source(読み込めない), cel(メッセージあり), cif(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン),
dcm(dicom), dds, eps, fit(fits、開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く), fli(flc、グレースケールまたはインデックスに変換、読み込めない), gbr, gif(グレースケールまたはインデックスに変換),
gih(アルファチャンネルを含む画像), gz(ファイルは拡張子なしで圧縮される), header(読み込めない),
html(読み込めない), ico, icon(読み込めない), il(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン), il43(インデックスに変換、読み込めない),
im1(sunras), j2k, jp2, jpe, jpeg, jpg, mag(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン), mask, matte, pat, pbm(グレースケールに変換), pcc, pcx, pgm(グレースケールに変換),
pix, png, pnm, ppm, ps(postscript,読み込めない), psd, ras, rgb, rgba, rs, sgi, tga, tif, tiff, webp, xbm(インデックスに変換), xcf, xcf.bz2(ファイルはxcf形式で圧縮される),
xcfbz2, xcf.gz(ファイルはxcf形式で圧縮される), xcfgz(ファイルは拡張子なしで圧縮される), xpm, xwd
(mngはエラーが出る)
その他:メニューの位置が変わったのでかなり使いづらく感じる。
毎回起動するたびに必ず「gegl-0.0」というフォルダをドキュメントに作るので、邪魔なら隠しフォルダに設定しましょう。
GIMP2.8(GIMPPortable2.8.8)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:2.4、2.6と同様、Script-Fuの読み込みに時間がかかる。また、初回起動時には
ブラシの読み込みにかなり時間がかかる。(1分38秒)。
Plug-in:AVI形式の出力はプラグイン導入でできる。読み込みもできる。
その代りani.exe(アニメーションカーソル)の出力ができない。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用可能
G'MIC:使用可能
script-fu:"<Image>/Script-Fu/Stencil Ops/"みたいに空白があるとscript-fuが使えない。"Stencil_Ops"などに変更すると使えるようになる。
ロゴは「ファイル」-「画像の生成」にある。「Alpha to Logo」はフィルタ内にある「ロゴ効果」である。
保存可能な形式:alpha, als, amp(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), avi(uncompressed AVI,追加プラグイン),
bitmap(インデックスに変換), bmp, bw, c-source(読み込めない), cel(メッセージあり、読み込めない), cif(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン),
dcm(dicom), dds, eps(読み込みは拡大画像), fit(fits、開くときNoneを選択するとモノクロの3枚の画像が開かれる。NAXIS〜を選択すると元の画像で開く),
fli(fls, 読み込めない), gbr, gif(グレースケールまたはインデックスに変換), gih, header(読み込めない),
html(htm、読み込めない), ico, icon(読み込めない), il(インデックスに変換,読み込めない,追加プラグイン), il43(インデックスに変換,読み込めない),
im1(sunras), j2k, jp2, jpe, jpeg, jpg, mag(インデックスに変換、読み込めない、追加プラグイン), mask, matte, ora,
pat, pbm(グレースケールに変換), pcc, pcx, pdf, pgm(グレースケールに変換),
pix, png, pnm, ppm, ps(postscript,読み込みは拡大画像), psd, rgb, rgba, sgi, tga, tif, tiff, webp, xbm(インデックスに変換), xcf, xcf.bz2(ファイルはxcf形式で圧縮される),
xcfbz2, xcf.gz(ファイルはxcf形式で圧縮される), xcfgz(ファイルは拡張子なしで圧縮される), xpm, xwd
(mngはエラーが出る)
その他:2.6と同様、メニューの位置が変わったのでかなり使いづらく感じる。あと、以前のバージョンと比べたらバグが多い。
ブラシの大きさが反映されないものがある。
GIMP2.10(GIMPPortable2.10.12)
外観(クリックすると大きな画像で見られます)
起動時間:GIMP2.8より速い(PC、OSが変わったので一概には比べられない・・)。
Plug-in:元からのプラグインの仕様が大分変更あり。bumpmap、displaceなどの数値が変わっているので、2.8でエラーが出なかったscript-fuでエラーになることがある。
Photoshop Plug-in:追加プラグインで使用可能
mathmap:使用可能(条件付き。詳しくはここ)
G'MIC:使用可能
script-fu:インストールしたらロゴが全て入ってない!2.8のロゴscriptを使用したら、いくつかエラーや不備が。script-fuでマスクを塗りつぶす命令を出したら、
選択範囲以外のところも塗りつぶす。境界線選択も変更されておかしな事になるので、script-fu自体の変更が必要。
保存可能な形式:
その他:ようやくブラシの大きさが反映されるようになったが、以前のブラシがなくなっている。古いGIMPから持ってくるしかないようだ。あと、古いGIMPの場合、
script-fuのplug-in-edgeで強制終了する場合あり。また、最新バージョン(2.10.14)はネオンロゴがおかしくなる(GIMP2.8から持ってきたロゴ)←GIMP2.10.20では正常に動いた。
※どのバージョンも容量の大きなブラシやパターンを大量に読み込ませるようにするとかなり起動時間が遅くなるので要注意。
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